つみたてNISAは「割に合わない」と考えるサラリーマンがいるそうです。
贅沢しなくても出世はできるのにな。でも気持ちはわかるが、お金はすぐには貯まらないから貯めたほうがいいですね。
つみたてNISAは「割に合わない」とサラリーマンが思うワケ https://t.co/ILOTQu8GRb
— フクリ(インデックス投資専門医) (@fukuri777) 2019年8月21日
この記事を要約します。
都内在住38歳の会社員。結婚4年目で1歳の子供がいるが「貯金はゼロ」です。
年収650万円で共働き。世帯年収は1,000万円を超える。
つみたてNISAなんてやるよりも、出世して収入を上げるべきだと考えています。
このサラリーマンの言葉がこちらです。
「つみたてNISAなどの制度も知っています。でも、ずっと積み立てて、20年後、58歳になったときに増えていたとして、よくて利回り3〜4%、年間上限40万円だから、20年間で800万円投資しても複利で1,600万円くらいにしかならないでしょう。はっきり言って、損ですよ。仕事のパフォーマンス次第で、年収はこれから45歳までの7年間で300万円くらいは変わりますから。そうすると、そこから58歳まで、それ以上給与が上がらないとしても(上がるだろうけど)4,200万円も差が出る。だったら、今は投資よりも自身のパフォーマンスを上げることに集中して、仕事を頑張ったほうがいい」
収入を上げる努力はするべき
収入を上げる努力はしておいた方がいいです。収入が低いより、高い方が資産形成には有利です。
ただ、年収が上がると所得税も上がるため、手取りはあまり増えません。しかも、生活レベルも上がってしまうため、年収が上がるスピードと資産形成のスピードは相関しません。
給料が増えると、資産が増える、これはかなりの幻想です。資産形成の意識がなければ、給料が増えても資産は増えません。
資産形成は長い時間がかかる
資産形成とダイエットはかなり似ています。脂肪がすぐに減らないのと同じように、資産もすぐには増えません。
給与が上がれば、すぐに貯金が増えるなんてことは絶対にありません。資産形成にはとにかく時間が必要になります。
例えば老後資金として2000万円を貯めるには、
10年しか時間がなければ、年間に200万円を貯蓄しなければなりません。無理です。
もし、30年という長い時間があれば、年間に60~70万円を貯蓄すればよくなります。つみたてNISAを夫婦で取り組む、もしくはイデコも組み合わせれば、無理のない資産運用になります。
(投資の成績は計算外です。)
お金を貯める、資産を形成するには長い時間が必要になります。このサラリーマンの考えでは、かなりきつい老後の生活になる可能性があります。
何十年もコツコツと資産形成をしましょう。近道などほとんどありません。
もし、資産形成の近道があるとすれば、それはかなり険しく危険な道かもしれません。
追記:
The Arts and Investment Studiesさんの記事に取り上げていただきました。こちらの記事もぜひお読みになってください。
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