今回は、アセット・ロケーションについて解説したいと思います。

アセットロケーションという言葉を聞いたことがありますか?
資産の配分を意味するアセット・アロケーションではなく、「アセット・ロケーション」です。
アセットロケーションとは、「資産の保管場所」や「資産の保管方法」だと考えてください。
投資のリターンを上げるために、どこの金融機関を利用すればよいか、どの金融制度でどの金融商品を保有すればよいのか工夫することです。
アセット・ロケーションの考え方
税制面で優遇される投資制度は、つみたてNISA、NISA、確定拠出年金(イデコ)があります。
これらの制度はメリットとデメリットがありますが、有効に使えば税金面でかなりの優遇が得られます。
賢い利用の考え方ですが、例えば確定拠出年金では、期待リターンの高い先進国株式に連動するインデックスファンドに投資をすること。
NISAでは、株式の買い付け手数料が無料の金融機関が多いことと、配当・分配金が非課税になることを考えて、海外ETFを保有してみることが有利です。
つみたてNISAは投資信託の売買(スイッチング)ができませんので、楽天VTなどのバランスファンド系の投資信託を保有することをおすすめします。
投資家によって最も良いアセットロケーションは異なりますし、投資をしているうちに最良のアセットロケーションが変化したりします。

定期的にアセットロケーションを見直しましょう!
例えば、私の場合は株式100%のアセットアロケーションを理想としており、日本株式:先進国株式:新興国株式=8:83:9ぐらいで分散させています。
私のアセットロケーションは何度も試行錯誤した結果、このようになっています。
確定拠出年金(イデコ):SBI証券⇒ニッセイ先進国株式インデックスファンド
NISA(夫名義):SBI証券⇒バンガード・トータル・ワールド・ストックETF
つみたてNISA(妻名義):楽天証券⇒楽天VT
(現在はイデコのみ運用中です。)
どの金融機関で運用するのか?
なるべく手数料の安い金融機関で運用しましょう。
大手のネット証券であれば、どこも似たような手数料体系になっていますが、なるべく手数料の安いネット証券を選びましょう。
SBI証券もしくは楽天証券を選んでおけば、間違いはないと思います。私は、SBI証券を愛用していましたが、数年前から楽天証券の利用も始めています。
確定拠出年金をどこの金融機関で運用するのかは、熟考してください。
手数料が数万円単位で変化しますので、要注意です。採用している金融商品のコストも違いますし、口座管理手数料も金融機関ごとにかなり違います。
確定拠出年金に関しても、SBI証券もしくは楽天証券を選べば間違いないと思います。
インデックス投資家がリターンを上げる方法は、ほとんどありません。
その数少ない方法が、アセットロケーションをきちんと考えることです。
この記事を読んだことをきっかけに、自分のアセットロケーションを確認してみてはいかがでしょうか。
小さなコスト差も、数十年単位で考えるとびっくりするほど大きな差になるものです。
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