インデックス投資では、ポートフォリオをどのように組成するかがリターンに直結します。たしか投資成績の80%ぐらいが、ポートフォリオに関連したはずです。
インデックス投資を始めたころは、ポートフォリオに悩むものです。1年ぐらいは悩み続けると思いますが、私は6年も悩み続け、ようやくしっくりくるポートフォリオを決めることができました。ようやく理想のポートフォリオを決めたのですが、そんな私を悩ませるのが米国株ブームです。
インデックス投資ブロガーの中にも米国株重視のポートフォリオを組む人がいたり、私のツイッターのタイムラインには米国個別株のブログ記事が多く、私を悩ませました。そのため、私のようなくよくよ悩むインデックス投資家のために、各ブロガーに「米国株集中投資がよいのか、国際分散投資を忠実に守った方がよいのか」という記事を書いていただきました。
ブロガーの記事まとめ
①素人投資家でもETFで資産形成!さん
記事リンク:(インデックス投資の疑問)株式はアメリカのみに投資をすればいいと思いますか?
米国は世界の中心であり、米国が倒れたら世界も倒れるという理論より、米国株への集中投資を考えているようです。
②ACEのお金教室さん
記事リンク:フクリさんの「(インデックス投資の疑問)株式はアメリカのみに投資をすればいいと思いますか?」への反応
ACEさんはご自身の経験をもとに、国際分散投資をすすめています。アメリカ以外の国がアメリカ並みの国力を持つ可能性を考えているようです。
③The Arts and Investment Studies さん
記事リンク:日本人と米国人では米国集中投資の意味がまったく異なる
国際分散投資を推奨されています。為替リスクやホームカントリーバイアスなどの観点から、記事を書かれています。とても勉強になりました。
⑤サボテンのように資産を育てるブログ さん
記事リンク:私が米国集中投資を行わない理由
国際分散投資をすすめられています。その理由の一つが、「(私の場合は)その方が気分的に楽だから」だということです。気持ちの問題は大事ですよね!
⑥夢見る貯金箱 さん
記事リンク:米国株式一本勝負はアリなのか?
日本でこれからも生きていくのだから、米ドルへの集中投資はしたくないので、国際分散投資をするという記事になります。日本人としての投資なのだから、米国集中投資は逆に危険ではないかということです。
⑦たぱぞうの米国株投資 さん
記事リンク:ジョン・C・ボーグル氏が示す投資の最適解
米国株投資ブロガーのたぱぞうさんは、やはり米国株への集中投資を最適解とされています。米国の成長に期待されているということです。
⑧アメリカ株でアーリーリタイアを目指す さん
記事リンク:国際分散投資は不要、なぜならアメリカS&P500で代用可能だから
株式投資でインデックスを使うならば、国際分散不要であると私は思う。
S&P500に投資すれば、それはすなわち国際分散と同義であると考えるからだ。
読み応えのある記事を書かれています。
⑨ほったらかし投資のまにまに さん
記事リンク:米国は間違いなく重要な国ですが、世界の中のひとつの国に過ぎない
そんな「ほったらかし投資」のメリットを最大限に享受するためにも、米国のみに投資するのではなく、より広域な先進国株式を中心に投資して「欲張らないこと」を意識しています。
一つの国に集中投資するリスクを取りたくないということです。
この手の投資スタイルの是非というのは、対立関係になったり、自分の主張の相手側をバッシングするようになりがちなのですが、米国集中投資側と国際分散投資側がお互いに敵意を向けるのではなく主張をしあっています。
フクリさんのブログで多くのブロガーさんの主張を読んでいても変に落とし合うものでもなく読んでいて気持ちがよくなりました。
個人的にこの文章をうれしく思いました。ありがとうございます。今回の私の記事の趣旨は、国際分散投資VS米国集中投資の戦いではなく、考える材料を提案することです。
⑩:NightWalker’s Investment Blog さん
記事リンク:米国株だけで良いのかについての私の考え
ベテランインデックス投資ブロガーは、どちらかと言えば国際分散投資推奨派です。私と同じ考えのようで、アメリカが世界のトップから転落する可能性について考えられています。
⑪:Simple Life +1 さん
記事リンク:日本株?米国株?インデックス投資家はどちらに重きを置くべきかを人口推計から考える。
人口統計を用いながら、新興国も含めた幅広い国際分散投資をすすめられています。統計のグラフがきれいにまとまっています。
⑫:アキバ系投信自作派
記事リンク:米国株への集中投資か?それとも国際分散投資か?
スウェーデン株氏といえばたかちゃんさん。記事では、たかちゃんさんのポートフォリオが公開されています。ポートフォリオの70%以上をスウェーデン株式が占め、残り30%をデンマーク・ノルウェーの株式が占めていると思っていました。きちんと分散投資をしていることに驚きました。
たかちゃんさんは、株式のパフォーマンスがよさそうな数か国にほどほどに集中投資をするというスタイルなようです。
⑬: 夢見る父さんのコツコツ投資日記 さん
記事リンク:米国株集中投資って大丈夫?
米国株集中に賛成か反対かといわれると、わかりません。個人の好みでいいのではないでしょうか。
⑭:資産運用でスーパーカーを手に入れよう!さん
記事リンク:米国株への集中投資を選んでも良いがリスクコントロールを忘れずに
【原則】個人投資家にとって今の投資インフラ環境下であれば、リスクコントロールができるかぎり国際分散投資、米国への集中投資、いずれでも構わない。
WATANKOは基本的には国際分散投資を支持しているので、もうそれで十分、完結なのですが、米国への集中投資も許容できます。ただしそれはリスクコントロールをしっかりと行うことが付帯条件です。
⑮お気楽インデックス投資ジャーニーさん
記事リンク:国際分散投資と米国株式集中投資で思うこと
暇を持て余した神々の遊びに参加していただき、ありがとうございます!
リスクを大きくとってもヘッチャラって人は米国株式集中投資をしたければすればいいし、程々のリスクで精神的に安定を求めたい人は幅広な国際分散投資をすればいいと思う。
どちらが優位でと言う事はなく、リスク許容度を自分がどれだけ取れるかで選択すればいいのではないか。
これらを読んでいただければ理解できると思うのですが、正解はありません。リターンを追い求めたいならばアメリカ株に集中し、インデックス投資の基本を忠実に守るのであれば国際分散投資がよいと思います。初心者は、まず国際分散投資を試してから、米国株への集中投資を行うか考えてみることをおすすめします。
素晴らしいブロガーのみなさまに記事を書いていただけたことを、感謝しております。そしてすべての記事で、異なる投資法に対してリスペクトしながら理論を展開していただいたことを、本当にうれしく思っております。ありがとうございました。
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