言葉はとてもチープですが、めちゃめちゃ面白い本と出会いました。
小学生の時に「ぼくらの七日間戦争シリーズ」、中学生の時に「星新一シリーズ」、高校生の時に「竜馬がゆく」にはまったときを思い出します。
それが、こちら。
『農家はつらいよ』です。

フクリ
とにかく面白いから、読んでみて!!
とある農家さんがメロン栽培に成功して、そのメロンが有名になって大金持ちになったのかなと思って読み始めました。
そんな単純な物語ではなかったのです。
もともと赤字の農家を受け継いだ寺坂さん、現実を知るにつれ、どうしようもない経営状況に気づいてしまいます。
そんなどうしようもない状況を打開するために、メロン栽培をはじめます。
ですが、まわりは敵だらけ。味方だと思った人々は、ほとんどが敵です。
閉鎖的な地域。近所の農家のいやがらせ。アル中の家族。
すべてのことが赤裸々に描かれています。
うつ病を発症するほどおいこまれながらも、ビジネススクールに通ったり、自己啓発の本を読んだり、カウンセリングをうけたりしながら、メロン栽培を成功に導きます。
インターネットがまだまだマイナーな存在の時から、ネット通販に取り組まれたそうです。
しかも、農家ですがtwitterやfacebookもビジネスとして活用されています。このあたりもとても面白い!
500ページの大作ですが、一日で読み終わってしまうぐらいはまりました。
特に、メロンに除草剤をまかれるシーン。そして実の父親に立ち向かうシーン。
目頭が熱くなりました。
来年は、寺坂農園からメロンをお取り寄せしてみようと思います(画像は寺坂農園さんのホームページからお借りしています)。
きっとおいしいメロンでしょうね!
いつか寺坂農園へ行ってみたいな!
コメント