FTSEグローバル・オールキャップについて解説してみます。この株価指数の代表するファンドは、インデックス投資家に大人気のバンガード・トータル・ワールドストック(VT)になりますので重要です。
この指数に投資をすると、日本やアメリカを含む先進国、さらに新興国へかなり分散した投資ができます。この指数だけで、先進国や新興国市場を含む約47ヵ国の約2900銘柄で構成されています。
FTSEグローバル・オールキャップのインデックスファンド
MSCIオール・カントリー・ワールド(日本含む)に投資できるインデックスファンドの代表はこちらの2つになります。
もちろん海外ETFであるVT(バンガード・トータル・ワールド・ストック)も優れていますが、気軽に日本で購入できる上記2つのファンドをおすすめしています。
FTSEグローバル・オールキャップの構成比率
MSCIオール・カントリー・ワールド(日本含む)の国別の投資状況はこちらのようになっています。
国別分散比率の上位10か国(%)
米国 | 58.68 |
日本 | 6.44 |
英国 | 3.98 |
中国 | 3.76 |
カナダ | 2.81 |
フランス | 2.59 |
スイス | 2.39 |
ドイツ | 2.31 |
オーストラリア | 1.96 |
台湾 | 1.92 |
韓国 | 1.59 |
先進国と新興国の内訳は87%と13%になります。この比率はMSCIオール・カントリー・ワールド(日本含む)と同じになります。
FTSEグローバル・オールキャップの参考チャート
FTSEグローバル・オールキャップ(楽天・全世界株式インデックス・ファンド)とMSCIオール・カントリー・ワールド(日本含む)(eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー))を比べてみました。
青がFTSEでピンクがMSCIになります。1年間という短期の比較になりますが、指数に大きな違いはない印象です。
FTSEグローバル・オールキャップに投資できるベストなインデックスファンド
この指数へ投資できる代表的な2ファンドの実力がこちらの表です。
全世界株式インデックスファンド | |||
ファンド名 | 信託報酬 | 実質コスト | 純資産総額 |
(税抜) | (税抜) | (億円) | |
SBI(雪だるま) | 0.1 | 0.12 | 340 |
楽天・全世界株式 | 0.19 | 0.23 | 1199 |
どちらのファンドも優れた良いファンドと考えます。人気なのは楽天・全世界株式ですが、SBIの方はコスト面で優位です。このコスト面の差は今後も続くと思いますので、将来的にはSBIの方が人気になる可能性もあります。
最後に
インデックス投資は、先進国株式・新興国株式などのファンドを組み合わせて積み立て投資をすることが楽しみの一つです。しかもそれが最もコスト的に有利でした。
しかし、最近はなるべく手間をかけずにシンプルな投資をすることが人気です。このような「バランスの良い」指数に連動するファンドへ投資をすることを、私もおすすめしています。