MSCIオール・カントリー・ワールド(除く日本)という指数に関する解説記事です。MSCIオール・カントリー・ワールド(日本含む)とはどのくらい違うのでしょうか。
先進国・新興国の配分がどうなっているのか、どんな投資家が投資すべき指数なのかを記事にします。
この指数は、日本を含まない先進国と新興国の株式で構成されています。日本株には期待できない投資家や日本株は個別銘柄で勝負したい人におすすめできます。
先進国は22か国、新興国は中国や韓国など27か国で構成されています。当たり前ですが、日本が含まれていない以外はMSCIオール・カントリー・ワールド(日本含む)の構成国と同じです。
MSCIオール・カントリー・ワールド(除く日本)のインデックスファンド
MSCIオール・カントリー・ワールド(除く日本)に投資できるインデックスファンドの代表はこちらの3つになります。
MSCIオール・カントリー・ワールド(除く日本)の構成比率
MSCIオール・カントリー・ワールド(除く日本)の国別の投資状況はこちらのようになっています(eMAXIS slimのサイトより引用)。
この表(2021年3月の状況)のポイントですが、
・先進国の比率が86.1%、新興国の比率が13.9%になっています。
・アメリカへの投資が86.1%になっています。
日本を含む場合では、このように変化しています。
・先進国の比率が87%、新興国の比率が13%になっています。
・アメリカへの投資が57.8%、日本への投資が6.5%になっています。
MSCIオール・カントリー・ワールド(除く日本)の参考チャート
MSCIオール・カントリー・ワールド「除く日本」と「日本含む」で比較してみたものが下のチャートです。eMAXIS slim同士で比較しています。
青が「除く日本」、ピンクが「日本含む」です。スタートが少し違うので、「日本含む」の方がよさそうに見えます。しかし、直近1年で比較すると日本を含まない方がリターンがいいです。
この2つの指数のリターンの差は、日本株式の好不調で決まります。したがって、リターンが良さそうな方へ投資をするというよりも、自分のアセットアロケーションに向いていそうな方へ投資をしましょう。
私はあまり日本株式へ期待していないことと、日本株式は個別銘柄を保有しているために、eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)への投資をしています。
MSCIオール・カントリー・ワールド(除く日本)に投資できるベストなインデックスファンド
この指数へ投資できる代表的な3ファンドの実力がこちらの表です。eMAXIS slimはコスト・人気ともに圧倒的で、おすすめのファンドになります。
全世界株式インデックスファンド | |||
ファンド名 | 信託報酬 | 実質コスト | 純資産総額 |
(税抜) | (税抜) | (億円) | |
MSCIオール・カントリー・ワールド(除く日本) | |||
eMAXIS slim | 0.1 | 0.16 | 836 |
三井住友・DC | 0.25 | 0.36 | 699 |
野村つみたて | 0.19 | 0.22 | 417 |
最後に
インデックス投資の主流は、先進国株式・新興国株式などのファンドを組み合わせて積み立て投資をすることでした。それが最もコスト的に有利でしたし、その配分比率(アセットアロケーション)を決めることが楽しみでもありました。
しかし、最近はなるべく手間をかけずにシンプルな投資をすることが人気であり、このような「楽ちん」な指数に連動するファンドへ投資をすることを私もおすすめしています。より幅広く分散できるMSCIオール・カントリー・ワールド(日本含む)の「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」がさらによいと思います。
しかし、私みたいに日本株式は必要のない投資家には、この指数に連動するインデックスファンドがおすすめです。その中でも、「eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)」が特に優れているインデックスファンドになります。
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