さわかみ投信はアクティブファンドなのですが、直販投信の先駆けとして重要なファンドです。
投資信託で長期投資を理念とするその素敵な姿勢を、インデックス投資家も好意的にとらえてきました。
私は、さわかみ投信を創り上げた澤上篤人さんの投資への熱さが、けっこう好きです。
そんな澤上さんのインタビューを読みました。
冬の時代を迎えるインデックス投資
インデックス運用は冬の時代を迎える。この40年間、長期金利が低下し続け、株価全体が上昇トレンドの流れに乗り、インデックス運用は大きな地歩を築いた。個別企業のリサーチは不要だし、運用の実務はコンピューターにやらせておけばいい。当然、運用コストは驚くほど低い。これは良いということで、あっという間に年金はじめ、世界の機関投資家の株式運用の主役となった。
そんなインデックス運用だが、中身は玉石混交だ。金利上昇局面ではゼロ金利に甘えてきた企業の多くが、株価の下落に伴って淘汰されていくが、マーケットから退出する寸前まではインデックスの足を引っ張る。それがインデックス運用の成績悪化につながる。われわれのアクティブ運用からは大きく引き離されよう。 (日本経済新聞 2023年1月22日より引用)
インデックス投資ブロガーとしては、反応せずにはいられない内容です。
非常に香ばしい!!
インデックス投資はゴミのような会社にも投資をしているので、アクティブファンドの方が有利だという批判はよくされます。
もちろん、そのような企業にも投資をしてしまうことは間違いありません。
ですが、そのような企業を含めて投資をするのがインデックスファンドであり、データではアクティブファンドの多くを上回ります。
そして、5年ほどで比較すると、TOPIXとさわかみファンドの成績に大きな違いはありません。
さわかみファンドはTOPIX関連のインデックスファンドよりもコストが高いため、コストも含めて考えると、TOPIXの方が有利だと思います。
すでにtwitterでは、私のツイートに対して反応があります。
「見せてもらおうか。アクティブファンドの実力とやらを!」
— 河童@インデックス投資🌻 (@KappaProject) January 23, 2023
「長期投資家は一喜一憂せず、今こそ買い場」と言いながら、TOPIX以上に下落するような気がします。
さわかみは昔は嫌いでは無かった、いやむしろ好きだったが、息子にバトンタッチした時点でおさらばした#元ホルダー より。
— たかぼう@FIREした米国ETFブロガー (@takabou_usaetf) January 23, 2023
「見せてもらおうか。アクティブファンドの実力とやらを!」は、今年の投信流行語大賞を狙えそうです。
元ホルダーさんからも、代表が父から息子へ受け継がれたことが、さわかみ投信を見限るきっかけになったようです。
数年前に息子へ受け継がれたときは、かなり話題になりましたよね。
ファンドを私物化しているようで、私も残念に思いました。
さわかみ投信は復活するのでしょうか?
さわかみ投信の成績が上がるのかは誰にも予想できないですし、確率的にはインデックスファンドに劣後すると考えます。
澤上篤人のブログから勇気をもらっていたので、ぜひ今年は、良いパフォーマンスを期待したいです。
アクティブファンドには投資をしませんが、人気のあるアクティブファンドが増えることは好ましいと思っています。
インデックスファンドに勝てるのか、さわかみ投信の成績をウォッチしていこうと思います。
来年のファンドオブザイヤーにランクインできるぐらいの成績を期待しています。