前回の記事で、投資が好調な時ほど慎重になりましょうという記事を書きました。
私の頭の中は、「下落相場はきっとあるけど、インデックス投資ならば儲かること間違いなし!」ぐらいの気持ちでした。
そんな浮ついた気持ちの私が、知り合いに資産運用のアドバイスをしたら大間違いをしそうになった実例を紹介したいと思います。
知り合いから、『お金がダブついているから、投資しないともったいないよね!』と連絡がきました。
数百万円の現金があるようで、投資にまわして増やしたいそうです。
私は浮ついていますので、こんなアドバイスをしました。
「イデコかつみたてNISAをやって、全世界株式に投資しておくのが正解だよ!一括投資が有利だけど、積み立て投資の方が安心かもね!」
みなさんはこのアドバイスをどう思われますか?王道のインデックス投資を勧めているのだから、ほぼパーフェクトなアドバイスだと思いますよね。
全世界株式がよくない!そこは米国株式へ集中投資だ!と思われる投資家さんもいますよね?
でも、このアドバイスは間違いだったことに気づきました。
その数百万円はずっと使わないお金なのか?何年後かに使わないといけないお金ではないのか?
実は、その数百万円は10年後ぐらいに必要になるかもしれないお金でした。
10年後に必要になるかもしれないお金を、リスクにさらす必要はあるのか。比較的安全なインデックス投資でも、10年で結果を出せるかは微妙なところです。
さらに聞いたところ、イデコとつみたてNISAは、上限まで投資されていました。
ということでアドバイスを修正し、『投資にまわさず、そのまま貯蓄しておくこと』をおすすめしました。
他人への金融アドバイスは難しいものです。そしてそのアドバイスが、相場が良いときも悪いときも変わらないものにしなければなりません。
他人の人生に責任を持たなければならないので、資産運用の助言はプロに任せたほうがいいですね。
みなさんも、相場が良いからこそ、イケイケのアドバイスをしないように気をつけてください。